失われた色

小さな頃、探していた
あたしだけの色
手を伸ばせば
届くような気がしていた
終わりを迎えるなんて
想像もしなかった

そっとしておいて
それだけを望むの
触れないで欲しい
あたしの傷口に
あなたでは満たされないから

泣かないで
お願いだから
それを美しいと思えたのは
遠い昔のこと

なんだか嫌いになってしまいそう
あなたのことも
あたしのことも