朝に生まれ、夜に抱かれて

日曜日
銃声のような恋人が去って
辺りは静けさに包まれた
終わりの始まり


月曜日
東の空が白んで朝が訪れ
あたしは今日も涙声で生まれる


火曜日
狂った叫びは届かなくて
泣き崩れたとしても
いつもと変わらぬ静かな森


水曜日
救いの手を求めながら
灼け野原を眺めても
救いの言葉は見当たらなくて
時は同じ速度で流れていく


木曜日
古い映画の中で見た景色
セピア色の夕陽を浴びては
想い出を薄める


金曜日
抱き寄せた鳥が大空へ舞い上がり 自由を求めた
名の失われた日々に終わりを告げ
靴を脱ぎ捨て、静かに歩みを始める


土曜日
星の流れと、月の輝きに
あなたの吐息を感じる
そのままでいいの
それだけを望むの


日曜日
あたしはいつも
朝に生まれては、夜に死んでいく
夜に生まれては、朝に死んでいく

肩を震わせては泣きじゃくり
大切なものには柔らかな微笑みを
はしゃいだ日々を繰り返したとしても
孤独な夜から目を背けたわけじゃない

それがあたしの毎日
続いてゆく、あたしの毎日