傘をカラカラと引きずりながら歩く
後ろには曲がりくねった一本の線がのたうち回っている
薄く頼りがなくなっていく線と反比例するかのように
胸の奥で押し殺した感情が膨れ上がっていく
このまま、飛び込んでしまえばいい
ちっぽけな魂の支えを見失い
足取りさえおぼつかず
轟音で満たされた地下鉄で、咆哮を上げた