2099-08-04 ■ 傘をカラカラと引きずりながら歩く後ろには曲がりくねった一本の線がのたうち回っている薄く頼りがなくなっていく線と反比例するかのように胸の奥で押し殺した感情が膨れ上がっていくこのまま、飛び込んでしまえばいいちっぽけな魂の支えを見失い足取りさえおぼつかず轟音で満たされた地下鉄で、咆哮を上げた