仄かに薄暗い夜明け前
何かが生まれる高揚感に包まれながら、
汗ばんだ手を握り締め、無力さ噛み締めた

静寂で満たされたまま
繰り返し流れる単調なメロディ
目を閉じると、何も無い
目を開けても、何も変わらない
からっぽの始まりと終わり

ふいに誰かの笑い声が響く
それは差別という快楽
退屈をしないように呼吸することはとても難しい

夜明け前
何処までも途切れない地平線の美しさ
目を閉じても眩い光

導かれるように、歩み始めた

今日
今日も君は居ない