2099-07-05 ■ 仄かに薄暗い夜明け前 何かが生まれる高揚感に包まれながら、 汗ばんだ手を握り締め、無力さ噛み締めた 静寂で満たされたまま繰り返し流れる単調なメロディ目を閉じると、何も無い目を開けても、何も変わらない からっぽの始まりと終わり ふいに誰かの笑い声が響く それは差別という快楽 退屈をしないように呼吸することはとても難しい 夜明け前 何処までも途切れない地平線の美しさ目を閉じても眩い光 導かれるように、歩み始めた 今日 今日も君は居ない