2099-08-07 ■ 期待する癖が抜けない。望んだことはもう何一つ起きないというのに。こうして無為に時間を重ねるうちに、会いたい気持ちも冷めてしまうのかもしれない。罪と罰のバランスを失ったまま、満月の夜を切り取ろうとしても答えには辿り着けない。身を捩り呻き声を上げれば許されると、錯誤の運命にしがみついて手放せない。哀れな生き物。生き物、なんて残酷な表現なのだろう。生きる物。生きてしまう物。終わりさえ見えずに。