期待する癖が抜けない。
望んだことはもう何一つ起きないというのに。
こうして無為に時間を重ねるうちに、会いたい気持ちも冷めてしまうのかもしれない。
罪と罰のバランスを失ったまま、満月の夜を切り取ろうとしても答えには辿り着けない。
身を捩り呻き声を上げれば許されると、錯誤の運命にしがみついて手放せない。
哀れな生き物。
生き物、なんて残酷な表現なのだろう。
生きる物。
生きてしまう物。
終わりさえ見えずに。