冬の黄昏

光の嘆き 黄昏が舞い降りる
声を枯らした烏の声 生命の終わり

破れたポストカードに記されていた言葉
「神の御心をあなたに」
そこで途切れている

凍りついた街 手の平で息吹を感じる
琥珀色の魂 それだけを携えて

褪せた壁に書き殴られた言葉
「全ては運命の」
そこで掠れている

雑踏の中 ささやかな温もりを信じて
歩いてゆく 何処までも

悲しみと 何処までも