2099-04-14 冬の黄昏 光の嘆き 黄昏が舞い降りる声を枯らした烏の声 生命の終わり 破れたポストカードに記されていた言葉 「神の御心をあなたに」そこで途切れている 凍りついた街 手の平で息吹を感じる琥珀色の魂 それだけを携えて 褪せた壁に書き殴られた言葉 「全ては運命の」そこで掠れている 雑踏の中 ささやかな温もりを信じて歩いてゆく 何処までも 悲しみと 何処までも