バスタブの中で

ぽつんと一人になってから今日を振り返ると、
なんで笑ったんだろ?と後悔する
本当は楽しくなかったよね
本当はあんな顔するべきじゃなかった

他人の群れの中で共存を選ぶためには、
自分の心は必要とされていないのかもしれない

大勢の笑い声 楽しそう
笑わなきゃ
笑わなきゃ
笑わなきゃいけないんだ

感性の共通項を求められても、
あたしは困惑するだけなのに

いつもと同じ家のドアを開けて、
むくんだ足を揉み解しながら、バスタブに頭まで浸かり、
今日を棄て去ることにした

それでも明日がやってくるから