暖かいシチューを作ろうとして、
牛乳でルウをかき混ぜて、適当にじゃがいもと牛肉を放り込んで、
隠し味にコーンポタージュの素なんて入れたりしてみたのだけれど、
ぜんぜん美味しくないなと思っているうちに
鼻水が出てきて、止まらなくなって、
なんだかしれないけど、ぐしゃぐしゃになったまま、
もういいやって、
思いきって全部出してしまえばすっきりするんじゃないかって、
テーブルに乗ったお椀を睨みつけながら肩を震わせていた。
ほんとに、ぜんぜん美味しくないなって、
こんなんじゃ、もう意味がないなって、
最後に食べたのはいつだっけ、
もう思い出せない。
すごく、悲しくて、
僕は泣いた。